【経営・マネジメント】変化とは? 前編
皆さまこんにちは。
大阪上本町の税理士法人ウィズアス中野学です。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
緊急事態宣言が解除され、新しい生活様式がスタートとなりました。
新しい生活様式という変化を、皆さまはどう捉えますか?
プラスに捉えていますか、マイナスですか。
様々な捉え方があると思います。
さて本日は、マネジメントの神様と呼ばれたドラッカーの言葉をかりて、『変化とは?』をテーマにお話ししようと思います。
目次
ピーター・F・ドラッカーについて
本題に入る前に、ドラッカーについてふれておこうと思います。
ピーター・F・ドラッカーは、1909年にオーストリアで生まれた経営学者で、初めてマネジメントという分野を体系化しました。
ゆえに『マネジメントの発明者』や『マネジメントの神様』と呼ばれています。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』という小説をご存知の方も多いのではないでしょうか。
主人公の女子マネージャーが、チームを甲子園に導こうと参考にしたのが、何を隠そうドラッカーの『マネジメント』です。
変化とは?
ドラッカーは、変化についてこう述べています。
『ドラッカーの365の金言』(ダイヤモンド社)より抜粋して、お話しいたします。
前提として、変化は脅威であるが、機会でもあるということです!
- Practice Comes First(JAN12)
意思決定の前提とするべきものが『すでに起こった未来』である。
政府・大学・ビジネス・労組・協会のリーダーたる者が意思決定の前提とすべきものが、『すでに起こった未来』である。『すでに起こった未来』を知るには、今日当然としているものに反し、したがって新しい現実をもたらしつつあるものは何かを知らなければならない。
学者や知識人は、はじめに理論があり、政治・社会・経済・心理の現実は、それに従って形成されると考える。
そういうこともある。だが滅多にない。理論が実践に先行することはない。
理論の役割は、すでに有効性を確認された事態を体系化することにある。
個を一般化し、教え学ぶことのできるもの、一般に適用できるものにすることにある。《要約》
理論は、現実に起こったことが前提となります。
その原因・結果の因果関係を体系化し、意思決定に役立てるのが理論です。
意思決定の際の現実が、当然のものではないと、常に意識しなければなりません。 - Managing for the future(MAR5)
未来を予測しようとしても無駄である。未来をつくるためのアプローチとして、お互いに補完関係にある二つの方法がある。
第一に、経済や社会の不連続性の発生と、それがもたらす影響との間のリードタイムを発見し利用することである。
すなわち『すでに起こった未来を利用する』ことである。
第二に、来るべきものに形と方向性を与えるべきビジョンを描き、それを実現することである。
すなわち『来るべき未来を発生させる』ことである。すでに起こった未来は、組織の内部ではなく外部にある。社会・知識・文化・産業・経済構造にある。
それは一つのトレンドにおける小さな変化ではなく、大きなトレンドそのものの変わり目である。すでに起こった未来を探し、それが与える影響を予測することによって、人は新しいものの見方を獲得する。あとは見さえすればよい。
その後何ができ、何が行われるべきかを見つけることは難しくない。
機会は遠くにあるものでも曖昧なものでもない。
しかし、それが何であるかは早く見つけなければならない。未来を予測するだけでは問題をまねくだけである。
なすべきことは、すでに起こった未来に取り組み、あるいは来るべき未来を発生させるべく働くことである。《要約》
未来を予想するのではなく、すでに起こった未来を利用し、あなたにとっての機会を見つけることが大事です。
そして機会を得るためのビジョンを描き、動くことです。
いかがでしょうか。
目の前が暗く見えたとしても、光はきっとあります。ドラッカーの言葉には、そう感じさせる力があります。
われわれも皆さまに少しでも力を与えることができれば、大変うれしく思います。
次回は、後編をお話しします。
お楽しみに!
当社は、大阪天王寺区で数十年お客様のコンシェルジュとして、お金にまつわる問題を解決してきた税理士事務所です!
笑顔ある経営を創造したい!をスローガンに、当社は皆さまにしっかりと税について知っていただくため、一人一人としっかり向き合い、納得いくまでお話しします。
昨日より今日、今日より明日が素晴らしい日となるように。
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